七月七日の晩に、天の川のほとりで待っています。 雨ニモマケズ風ニモマケズ、僕はあなたを待ち続けます。」 ポラーノの広場にある一軒の売春宿、その名も『山猫娼館』。 日照り続きのモリーオ市からは今日も客足が途絶えている。 待ちくたびれた娼婦たちは毎晩のように夢物語に興じ、 夜鷹という名の醜い娼婦は決して叶わぬ恋に落ちる。 『セロ弾きのゴーシュ』の名を騙り夜鷹にラブレターを送り続ける化粧師・夢二。 そして、この芝居の狂言回しをつとめる、野良猫のノラ。 それぞれの想いはすれちがい、彼らが追い求めた夢は、美しくも儚く散る…… 劇団印象派がおくる、新しい宮沢賢治の世界
投稿者: insyoha
投稿日時:2007-05-16 08:35:11.0
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